捕らぬマイルの皮算用~知識のANA埋め~

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最大8枚まで同時に持てるANAカードは、どれを持つべきか

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SFC修行するなら、あらかじめ「スーパーフライヤーズカードに切り替え可能な」ANAカードを持っておくこと。
審査落ちのリスクを減らすためには鉄則の事項ですが、種類が多くて何が何やらわからないというのも正直なところです。

ANAカードの種類について、少しまとめてみます。


まずANAが関わるカードには、「ANAカード」と「ANAマイレージクラブ提携カード」があります。
「マイレージ」という名称が付くカードも多いため混乱しやすいのですが、ANAマイレージクラブ提携カードとは、「ANAマイレージクラブカード」に、別の会社のクレジットカード機能がくっついたものと理解しておけばいいでしょう。
・楽天ANAマイレージクラブカード
・みずほマイレージクラブカード/ANA
・ヤマダLABI ANAマイレージクラブカード
このあたりが「ANAマイレージクラブ提携カード」に当たります。

対して「ANAカード」には、大きく区分して以下のものがあります。
・ANA一般カード
・ANAワイドカード
・ANAゴールドカード
・ANAプレミアムカード
これらの区分のそれぞれにおいて、カード発行会社、年会費やサービスの内容によって差があります。

ANA一般カードの種類

「ANA一般カード」は、
・ANA JCB ZEROカード ※18~29歳の社会人限定
・ANA To Me CARD PASMO JCBカード(ソラチカカード)
・ANA JCB 一般カード
・ANA VISA 一般カード
・ANA Master 一般カード
・ANA VISA Suicaカード
・ANA TOP&ClubQ PASMO Masterカード
・ANA アメリカン・エキスプレス・カード
以上8種類です。

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以下、入会資格が限定されているANA JCB ZEROカードは除いて比較します。

一般カードの特徴は、年会費が比較的安いものが多いということです。アメリカン・エキスプレス・カードだけは年会費税込7560円と高めですが、他は税込2160円です。
また、三井住友カードが発行する「VISA」「Master」ブランドのカードについては、決済が自動的にリボ払いになる「マイペイすリボ」に登録すれば、年会費が割引されます。返済の元金を上げることで実質一回払いのカードとして運用することもできるため、単純な年会費の割引として有用です。
VISA、Masterの一般カードで税込1107円、TOP&ClubQとVISA Suicaカードは税込811円まで割引されるため、少ない年会費で維持をする場合には有効な選択肢となります。

さらにそれぞれのカードの更新時に1000マイルが積算されるため、年会費でマイルを買うという「バイマイル」の発想からも利点・使い道があるカードと言えます。

ANAワイドカードの種類

「ANAワイドカード」は、
・ANA JCB ワイドカード
・ANA VISA ワイドカード
・ANA Master ワイドカード
以上3種類です。

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ワイドカードは年会費や得られるメリットを考えると、正直中途半端な印象が否めないカードです。

ワイドカードになると、年会費が税込7830円と一般カードに比べて急に上がります。
VISA、Masterは一般カードと同じくマイペイすリボへの登録と年1回以上の決済で割引があり、この場合の年会費は税込6777円となります。
これに対して得られるメリットは多くなく、
・フライトマイルのボーナスが25%に増える(一般カードは10%)
・付帯している保険の保障内容が増える(ゴールドカード相当)
・入会ボーナス、継続ボーナスのマイルが2000マイル
というものです。

ショッピングに利用した場合のマイル還元率も、移行料5400円(JCB)または6480円(VISA、Master)を払わない状態だと0.5%です。

「カード決済は利用せず、フライトにしかANAカードを利用しない。かつ、結構な回数フライトする」という人には、ゴールドカードよりも年会費が安い分選択肢の一つになるのかもしれません。
あるいは、ゴールドカードの審査に通らない人の選択肢でしょうか。

個人的には、ワイドカードを持つならゴールドカードを持ってしまった方が得と思います。最近ではゴールドカードの審査基準もあまり厳しくないようなので、なおさらですね。

ANAゴールドカードの種類

「ANAゴールドカード」は
・ANA JCB ワイドゴールドカード
・ANA VISA ワイドゴールドカード
・ANA Master ワイドゴールドカード
・ANAダイナースカード
・ANA アメリカン・エキスプレス・ゴールドカード
以上5種類です。

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年会費はVISA、Master、JCBで税込15120円、ダイナースカードで税込29160円、アメリカン・エキス・プレスカードで税込33480円です。

さすがにゴールドカードだけあって年会費は高めになりますが、三井住友カード発行のVISA、Masterについては「マイペイすリボ」の登録と「WEB明細書サービス」への登録を行い、年6回以上の請求があると年会費が税込10260円にまで割引されます。
(一般カード、ワイドカードにも「WEB明細書サービス登録+年6回以上決済」での割引は存在しますが、「マイペイすリボ登録+年1回決済」での割引と合算されるのはゴールドカードのみです)
またマイル移行については移行料なしでも還元率1%となります。

SFC取得においては、この中でも「ANA VISA ワイドゴールドカード」を所持しておくという人が最も多いのではないかと思います。(Masterでもいいのですが)
年会費割引と得られるメリットのバランスが取れていて、最もコストパフォーマンスが優れているというのがその理由です。
ゴールドカードなのでカードラウンジも使うことができますし、付帯している旅行保険も充実しています。

また「陸マイラー」という視点から見た場合は、マイルからANA SKY COINへの交換にかかる倍率も見逃せないメリットです。

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一般・ワイドカードだと最大でも1.5倍までしかなりませんが、ゴールドカードの場合は50000マイル以上の交換を一度に行うことで1.6倍まで倍率が上がります。
陸マイラーなどで事前にマイルを貯めておいて、SFC取得のための航空券を実費負担なく購入したいという場合に有効と言えます。

ANAプレミアムカードの種類

「ANAプレミアムカード」は
・ANA JCB カード プレミアム
・ANA VISA プラチナ プレミアムカード
・ANA ダイナースプレミアムカード
・ANA アメリカン・エキスプレス・プレミアム・カード
以上4種類です。

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いわゆる「プラチナカード」ですが、年会費はJCBで税込75600円、VISAで税込86400円、ダイナースで税込167400円、アメリカン・エキスプレスで税込162000円です。
ゴールドカードまでとはレベルの違う額ですね。

得られるメリットとしては
・マイル還元率が1.0%~2.5%まで増加
・国内線のANAラウンジを利用可能(ただし本人のみ)
ANAに関係するメリットとしての代表的なものは上記の2点程度です。
その他得られるメリットとしてはいわゆる「プラチナカードに付随するもの」という形になります。プラチナカードだけあってコンシェルジュサービスであるとかプライオリティ・パスのプレステージ会員付帯(一部の空港ラウンジを無料で利用できるパス)であるとか、もちろんそれなりにはベネフィットがあるのですが、年会費が高額であることを考えると「プラチナカードとしてこのANAカードを選ぶ意味があるか?」というところは正直中途半端と言えるかもしれません。

いわゆるプロパーのカードを持ったり、年会費のもう少し安いプラチナカードを検討した方が、得られるメリットは大きいと個人的には思います。
さすがに年会費高すぎて、庶民には手が出ません。

同時に持てるANAカードの枚数とは

さて、これだけ種類があるANAカードですが、実はこれらのカードは複数持つことができます。
同時に持つことができるANAカードは、
・ANA VISA 一般カード
・ANA Master 一般カード
・ANA JCB 一般カード
・ANA To Me CARD PASMO JCBカード(ソラチカカード)
・ANA VISA Suicaカード
・ANA Top&ClubQ PASMO Masterカード
・ANA アメリカン・エキスプレス・カード
・ANA ダイナースカード
以上の8枚です。一般カードの部分はそれぞれゴールドカードでもプレミアムカードでもいいのですが、つまりは基本的にはブランド毎に1枚所持することができるということです。

その中でも、ANA To Me CARD PASMO JCBカード、ANA VISA Suicaカード、ANA TOP&ClubQ PASMO MasterカードはそれぞれJCB、VISA、Masterの各ブランドの一般(またはワイド、ワイドゴールド、プレミアム)カードと重複して所持することができます。

入会、あるいは継続ボーナスのマイルもそれぞれに対して積算され、これらは同一のマイル口座に統合することができるため年会費の安いカードを所持だけしておいて自動的にマイルを得るシステムにするという考え方もできるでしょう。

SFCに切り替えられるカードとそうでないカードがある

もう一つ、SFC取得を前提に考えた場合のANAカードの選び方として注意が必要な点は、「SFCの設定がなく切り替えができないカードが存在する」ということです。

SFCには全部で12種類あります。
・ANA スーパーフライヤーズ一般カード(JCB、VISA、Master)
ANA一般カード、ANAワイドカードからの切り替えの場合

・ANA スーパーフライヤーズゴールドカード(JCB、VISA、Master)
・ANA ダイナーススーパーフライヤーズカード
・ANA アメリカン・エキスプレス スーパーフライヤーズ・ゴールドカード
ANAゴールドカードからの切り替えの場合

・ANA JCBスーパーフライヤーズカード プレミアム
・ANA ダイナーススーパーフライヤーズ プレミアムカード
・ANA VISA プラチナ スーパーフライヤーズ プレミアムカード
・ANA アメリカン・エキスプレス スーパーフライヤーズ・プレミアムカード
ANAプレミアムカードからの切り替えの場合

このような形に切り替えることになるのですが、上で挙げたANA一般カードのうち
・ANA To Me CARD PASMO JCBカード(ソラチカカード)
・ANA VISA Suicaカード
・ANA Top&ClubQ PASMO Masterカード
・ANA アメリカン・エキスプレス・カード
以上4種類については、SFCの設定がありません。
既にこれらのカードを持っていたとしても、SFC発行の際には「新規発行」あるいは「上位ランクのカードへの切り替え」という扱いになり、それぞれ所定の審査が必要になります。つまり、審査落ちのリスクがあります。

対して、切り替えが可能なANAカードを既に所持している場合は、一般カードからゴールドカードへ上げる、といったようなランクの変動がない限り審査がありません。
ANA一般カード→スーパーフライヤーズ一般カードへの切り替えについては、年会費が2000円くらいから1万円くらいまで急に上がるので審査がある(SFC一般カードはワイドカードと同等である)という話もあるのですが、このへんは正直はっきりしません。
カードのランクやその他の保障内容を見ても確かにワイドカード相当であってもおかしくはないのですが、あくまでも一般カードなのでここでの審査落ちは普通ないんじゃないかなと、個人的には思います。
審査の情報については発行会社に問い合わせても「個別の状況によります」としか教えてもらえませんし(当たり前ですが)、人によっては落ちるのかもしれません。

ただ、ANA VISA ワイドゴールドカード→SFCゴールドカードへの切り替えに関しては、自分がこのパターンだったということも踏まえて、まず審査はないと考えていいと思います。

結局どのANAカードを持っておくべきか

結局どのANAカードがお勧めかという話においては、まあ国際ブランドとしてどのブランドが好きかという好みの問題もあるので、好きなものを選びなさいという身も蓋もない答えしか出せないのですが、個人的なお勧めをいくつか挙げておきます。

・割とすぐ、SFC取得を目指したい
ANA VISA ワイドゴールドカードがお勧めです。
SFCの年会費を考えると、マイペイすリボとWEB明細書サービスでの割引があるVISAまたはMasterがコストパフォーマンスが高いです。
SFC取得までのフライトにおいても、ゴールドカードがあればカードラウンジが使えるので少し楽な旅ができます。

・SFC取得まで2年以上くらい時間をかけたい
→年会費を払うだけのメリットを感じられるならANA VISA ワイドゴールドカード、そうでないならANA VISA 一般カードをお勧めします。
どのみちSFCの年会費は10000円くらいかかってくるので、それなら同じくらいのワイドゴールドカードを先に持っておいてもいいかなと思いはするのですが、いかんせん一般とゴールドの年会費の差額が多すぎるので、一旦一般カードで持っておいて後からランクを上げるという手もあるかなと思います。
ただし一旦発行したカードのランクを上げるためには、最低1年程度の実績が必要(三井住友カードの場合)なんていう話もありますので、どこまで先を見ておくか、ですね。

・陸マイラーの活動を行いたい。SFCには興味がない
ANA To Me CARD PASMO JCB(ソラチカカード)一択です。
ソラチカカードがあれば、月20000ポイントまでのメトロポイントを0.9倍という驚異的に効率的な倍率でANAマイルに交換することができるので、陸マイラーの活動を考えるならこれ一択です。
SFCにも興味がある人は、ワイドゴールドカードか一般カードもご一緒にどうぞ。

・とにかく年会費が安いANAカードを持っておきたい
ANA VISA Suicaカードがお勧めです。
マイペイすリボへの登録と年1回の決済だけで年811円という維持費になります。
JRの各駅に設置されているATM「VIEW ALTTE」を使えば、クレジットカードからSuicaにチャージすることもできてクレジットカードのポイントもしっかりもらえます。
(北海道には札幌と函館の2ヶ所しかありませんが…)

まとめ

ANAカードの種類はたくさんあって、それぞれのニーズに合わせた選択肢を選ぶことができます。
自分の状況にあったANAカードを選択することで、効率的な生活が期待できます。
カードの情報は溢れすぎていて混乱しますが、数字に惑わされず判断していきたいものです。