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SFC修行に欠かせないプレミアム旅割28とプレミアム株主優待

f:id:romulus_k:20160730210433j:plain最終更新:2016年12月25日
突然ですがあなたが今、国内線を中心にSFC修行を行いたいと考えているとします。
さて、数ある運賃設定の中、どの運賃で予約をすればいいでしょうか?

その答えは「プレミアム旅割28」「プレミアム株主優待割引」「乗継旅割」「旅割」主にこの4つです。
2016年現在、PP単価を優秀にして安価にSFC修行を行うことができる運賃設定はこの4つに集中しています。

中でもプレミアムクラスを利用できるプレミアム旅割28とプレミアム株主優待割引は、効率のいいフライトのためには絶対に欠かすことができません。
これらはどうして欠かせないのか、そして、これらをどのように活用するのが望ましいのか。
プレミアムクラスとはどういうものなのかも踏まえて解説します。

座る席が「プレミアムクラス」か「普通席」かで生じる大きな違い

「プレミアム」と名の付く運賃種別と、そうでない運賃種別の違いは何でしょうか?

そう、搭乗する座席が「プレミアムクラス」か「普通席」か、という違いです。

もしここに同じ路線で、同じPP単価となる「プレミアム旅割28」と「旅割75」の運賃設定があったとします。もしどちらでも自由に予約を取れますよ、という状況だったら、あなたはどちらを予約しますか?

百戦錬磨のSFC修行僧に答えを聞いたら、おそらく答えはほぼプレミアム旅割28一択です。
これがもし、ただの旅行で選ぶ予約だったら、運賃の安い旅割75の方が好ましいという場合もあるでしょう。
しかし、SFC修行においては話は別です。

この条件で旅割75の方を選択するのは、SFC修行が終盤に差しかかってきてプレミアムポイントの微調整を行いたい場合くらいではないでしょうか。
それだけ、国内線でのSFC修行の基本はプレミアムクラスを利用することであると言っても過言ではなく、プレミアムクラスを利用できるということにはメリットがあるのです。

それでは、プレミアムクラスを使うことでSFC修行に生じるメリットとは何でしょうか。
・獲得できるプレミアムポイント数が違う
・受けることができるサービスが違う
簡単に言うと以上の2点です。

獲得できるプレミアムポイント数の違い

まず獲得できるプレミアムポイント数(以下、PP数)の差についてです。
プレミアムクラス利用の場合、獲得できるPP数は
「区間基本マイレージ×1.25×2+搭乗ポイント400」です。
※プレミアム旅割28、プレミアム株主優待割引など「運賃種別2」の場合
対して普通席の場合、獲得できるPP数は
「区間基本マイレージ×0.75×2+搭乗ポイント0」です。
※旅割75、旅割55、乗継旅割など「運賃種別7」の場合

大ざっぱなイメージとしてはこの違いで、距離が長い区間(=区間基本マイレージが多い区間)になればなるほど獲得PP数には大きく差が出ますし、短めの路線であっても、搭乗ポイント400の有無は地味に大きいです。
区間マイレージが1000という路線があったとしたら、プレミアムクラスだと2900PP、普通席だと1500PPですので、同じ時間をかけるフライトで実に倍近い差が出てくることになるのです。

その他国内線の運賃種別の詳しい違いについては、以下「プレミアムポイントとは何か。マイルとの違いは?」の記事もご参照ください。

www.romulus-k-anaume.net

受けることができるサービスの違い

次に、プレミアムクラスを利用することで受けることができるサービスの違いについてです。
一言で言えば、これは「プレミアムクラスはとにかく快適」ということに尽きます。
どのように快適なのか、大きく分けると
・空港サービスの違い
・機内サービスの違い
この2つが挙げられます。

まず空港サービスでは、普通席では利用できない以下の特典が得られます。
・ANAラウンジの利用
・優先チェックインカウンターの利用
・専用保安検査場の利用
・優先搭乗
・手荷物の優先、許容量優待

これらの特典が快適であるということはもちろんなのですが、ポイントとして挙げられるのが、これらの特典はSFC修行到達後に得られる主な特典であるという点です。
プレミアムクラスを利用することで、これらのサービスを上級会員ではない段階でも受けられるわけです。
「SFC修行を終えた後に得られる特典がどのようなものかを体験できる」というのは大きなメリットです。特にSFC修行を決意して最初の方のフライトだったら、予想ほどメリットないな・・・と思ったりしたらまだダメージが少ない内に引き返すことができますからね。

実際の自分の場合で言うと、SFC修行を決意して最初のフライトが新千歳→関西のプレミアムクラスでした。
この便を予約してから実際に乗るまでの約2ヶ月間、これまで飛行機にそれほど乗ってもいないのにフライトの予定だけガンガン増えていって「果たして上級会員になった時のメリットは本当にコストに見合うものなのだろうかどきどきどきどき」という不安と不安と、少し期待が入り混じった感覚がものすごくありました。
それがフライトを重ねるごとに「いやーこれはもう前の世界には戻れない!」と思うくらいメリットを実感することになるわけなのですが、これがもし全部普通席利用で組んだスケジュールだったら、実際に50000PPを達成するまでずっと不安を感じていなくてはならない、ということになります。
SFC修行の過程において、プレミアムクラスで上級会員資格でのメリットを得られる時と、普通席利用でそれが得られない時というのを挟んだりすると、なおさらメリットを実感できるのではないかと思います。

次に、機内サービスの違いについてです。
こちらはSFCの特典とは関係なくプレミアムクラスでしか得られない特典いうことになりますが、プレミアムクラスはシートと機内サービスが普通席とは全く違います。
厳密に言えば「これは値段に見合ったサービスなのだろうか?」とか「JALの国内線ファーストクラスと比較するとちょっとねー」とかいろいろと議論はあるのですが、普通席との比較で言えば、比べ物になりません。

プレミアムクラスで得られる機内サービスの違いを挙げてみましょう。
・広いシート、電源確保など充実した装備
・普通席にはないアメニティの提供
・機内食(プレミアムGOZEN、プレミアムSABO)の提供
・ビールや焼酎などの飲み物が充実し飲み放題
・配置されるCAさんが多くサービスがきめ細かい
・空港に到着後、最優先で降機できる
以下、それぞれ詳しく見てみます。
※画像は全てANA公式ページからの引用です。

機種によっても若干装備は異なりますが、広いシートピッチに広い座席、さらにパソコン電源が付いてたりもします。
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配置されているアメニティにも大きな違いがあります。スリッパは国際線のプレミアムエコノミーやビジネスクラスで提供されるものと同じものが提供されます。結構しっかりした作りで、ペラペラ感があんまりなくて気持ちいいんですよねーこれが。
毛布はウール100%で、最初から座席に配置された状態になっています。
「毛布は普通席でも頼めば持ってきてくれるでしょ?」と思った方もいるかもしれませんが、自分も最初はそう思っていました。しかしこの毛布、普通席でもらうことができる毛布とはちょっと違うようで、比べてみるとやっぱりプレミアムクラスで配られるものの方が気持ちいいです。
その他、プレミアムクラスに欠かせないものとして挙げられるのが「機内食」と「飲み物」です。

f:id:romulus_k:20161225015748j:plainf:id:romulus_k:20160827123510j:plain機内食は出発の時間帯によって「プレミアムGOZEN」と「プレミアムSABO」に分かれ、さらに時期や路線によって内容が変わります。好みはあるでしょうが、個人的な感覚としては量も多すぎず少なすぎず、おいしいです。
もし足りなければ、お願いすれば雑炊などの軽食も追加料金なしで食べられます。

朝昼夕の食事の時間帯だと「GOZEN」、15時前後の時間帯だと「SABO」となりますが、豪華さで言えばやっぱり「GOZEN」に軍配が上がります。「SABO」は軽食とお菓子という組み合わせで、お菓子の部分はお持ち帰りできるというのが利点なのですが同じ値段と言われるとやっぱり、できれば「GOZEN」がいいなあというのが本音ですね。

飲み物はコーヒーや緑茶、アップルジュースといったような普通席で提供されるものに加えて、スパークリングワイン、赤ワイン、白ワイン、日本酒、焼酎、ビールなどのアルコール飲料なども提供されます。
ビールもプレミアムモルツやエビスなど、ANAラウンジでも飲むことができないワンランク上の銘柄が用意されています。
ソフトドリンクも、時期によって提供内容が変わる「スペシャルドリンク」があったりペリエがあったり、普通席よりも充実した内容です。
スペシャルドリンクは野菜ジュースとかトマトジュースが設定されることが多いのかな?という印象ですね。

また、プレミアムクラスは座席数に対して配置されているCAさんが多いのも特徴です。
プレミアムクラスに乗ると、最初に必ずCAさんが座席まで来て「ご搭乗ありがとうございます。本日担当させていただきます○○でございます。新聞のご用意がございますがいかがですか?」という感じで丁寧な挨拶を受けるのですが、フライト中何かをお願いしても時間もかからず、すぐにいろいろな要望に応えてもらえる点が助かります。
飲み物がなくなったらすぐに聞いてくれますし、薬飲もうとしたら何も言ってないのにそっと水を差しだしてくれたりもしますし、実にホスピタリティあふれる日本人らしいサービスが心地いいんですよねー。いやー、書いてたら乗りたくなってきました。
空席が多い時なんかは、「あ、あのCAさんオレの飲み物なくなるタイミング見計らってそうだな・・・」という視線を感じたりもします(笑)

さらに、空港に到着して機内から降りる時には、プレミアムクラスは最優先で降機することができます。
座っている位置にもよりますが、普通席だと多くの場合降りるための列が機内に出来て時間がかかってしまうことになりがちですので、次の行動に早く移ることができるというのは大きなメリットです。SFC修行において、複数のフライトがあり乗継までの時間が短い場合などには、特に恩恵が大きいのではないかと思います。

このような空港サービス・機内サービスの違いがあるため、普通席に比較すると、空港に到着して保安検査場通って機内に乗り込んで降りて・・・という流れの中で、その疲れ具合の違いが段違いです。
SFC修行の場合、人によっては俗に「エクストリーム修行」と呼ばれるかなり大変なスケジュールを組んだりもしますので、その中の飛行時間を快適に、疲れを感じづらく過ごすことができるというのは本当に大きなメリットだと思います。

運賃との計算上見られる「PP単価」という数字だけでは見えない価値が、プレミアムクラスにはあるのです。

販売開始日から見る違い

SFC修行における主な運賃となる「プレミアム旅割28」「プレミアム株主優待割引」「乗継旅割」「旅割」の内、一番最後の「旅割」は旅割75、旅割55、旅割45、旅割28、旅割21と予約が可能な日によって複数に分かれ、この運賃のみ「半年に一度、次の半年分が一度に販売開始になる」というスケジュールになっています。

具体的には
・毎年1月後半に3月後半から10月後半までの運賃が設定される
・毎年8月後半に10月後半から翌年3月後半までの運賃が設定される
という形になっています。

これに対し、残りの「プレミアム旅割28」「プレミアム株主優待割引」「乗継旅割」は全て販売開始日が同じで「搭乗2ヶ月前同一日の9:30」です。
この違いをどうとらえるか、というのがまず一点あります。

SFC修行は、平たく言うと「暦年(1月~12月)のプレミアムポイントを50000PPまで持って行く」という作業です。
1月から修行をスタートさせる場合、その航空券は旅割なら前年の8月後半時点で、それ以外でも前年11月には販売開始になっているということになります。
仮に旅割75を中心にしてSFC修行を考えた場合、その予約はかなり早い段階でしなければなりません。
路線にもよりますが、予約期限である搭乗75日前を待たずして多くの便が満席となり、スケジュールが確定した時点ではそれよりも高い旅割55や旅割45での購入が必要になってしまうといったことが発生します。

また、仕事の都合などであまり先のスケジュールを確定させられない、という場合もあるでしょう。
「2ヶ月先なら大体わかるけど、半年先はさすがにわからないなあ・・・」といったような場合に、他の修行僧に遅れを取らず同じスタートを切ることができるのがプレミアム旅割28、プレミアム株主優待割引、乗継旅割なのです。

このあたり、SFC修行を終えてプレミアムメンバーになると販売開始の優先特典もありますので、以下の記事もご参照ください。

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逆に、先の予定が確定できるなら、実際の運賃がかなり先まで確認できる旅割75を基本にスケジュール立てして確保してしまう、という方が望ましい場合もありえます。このあたりは個々の事情にもよるので一概にどちらがいいと判断することはできませんが、多くの場合はプレミアム旅割28の設定を注視するような形になるかと思います。

各運賃のPP単価は実際どれだけ違うのか

ここまでの「普通席とプレミアムクラスの違い」「販売開始日の違い」を見ると、 実際に修行を進めていく上での快適さとスケジュール調整のしやすさから、SFC修行において最初に検討するべき運賃種別が「プレミアムクラスを利用する運賃」であるということは、何となく理解してもらえたのではないかと思います。

では「プレミアム旅割28」「プレミアム株主優待割引」「旅割」「乗継旅割」の各運賃で、肝心のPP単価は一体どの程度の違いになるのでしょうか?

SFC修行において、一般的に優秀かどうかを判断されるPP単価の基準は「10円」です。
1PPを獲得するのに10円ですので、単純計算で50000PP獲得するのに50万円、というのが一つの目安になります。
実際には、起点となる空港がどこかということでも大きく左右されることになり、空港によってはPP単価10円を維持するのが難しいという場合も多くあります。起点空港と時期にもよるので一概には言えませんが、個人的には、PP単価12円程度(総額60万円程度)までは許容範囲ではないかと思いますね。

問題はこの「PP単価10円よりも優秀」という路線が、一体どれだけあるのか、ということです。
もちろん、選択する路線や便、搭乗日によって大きく左右されますが、PP単価6円台7円台という「この路線は優秀だな!」という路線は、プレミアム旅割28に設定されることがほとんどです。旅割75や乗継旅割の場合だと、最も優秀なPP単価でも8円台程度のことが多いです。
これがなぜかというと、プレミアム旅割28は一度に獲得できるPP数が大きいからですね。運賃の差と獲得PPの差を考慮した場合に、よりお得な路線が生じやすいという背景があります。
時期ごとの詳しい路線考察やPP単価の一覧は「SFC修行スケジュール構築用」カテゴリの記事をご参照ください。主要な空港を中心に、日本各地の空港を起点とした効率のいいSFC修行用路線についても考察しています。

プレミアム旅割28のメリット・デメリット

プレミアム旅割28のメリットは「最もPP単価を優秀にし、かつプレミアムクラス利用を確定できる」ということです。
区間基本マイレージが多くPP単価が低めの路線を旅割75で確保しておいて当日プレミアムクラスへのアップグレードを狙う、という方法も十分にアリなのですが、それが成功するかどうかで獲得PPが大きく異なるため、後のスケジュール調整、プラチナ達成の目安を測りづらくなるという面があります。

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対してプレミアム旅割28のデメリットとして挙げられるものは大きく2点。
まず第一に挙げられるのが「設定される席数に限りがあり、とにかく予約を確保しづらい」ということです。
プレミアムクラス設定便は、プレミアムクラスの席数が8席という機種での運航も多く、プレミアム旅割28の設定数はさらにその内の一部に限られます。
日によっては、8席あるのに1席もプレミアム旅割28での設定がなく、予約開始と同時に満席表示、ということもあるのです。

f:id:romulus_k:20161225020222j:plainプレミアムクラスの設定はあるのに、プレミアム旅割28での設定がないという日はこんな表示になります。
この便の運航機種は「738」(B737-800)となっていて、この機種のプレミアムクラスの座席数は8席です。プレミアム運賃やプレミアム株主優待割引での空席表示は8席なのでまだ1席も埋まっていないはずなのですが、プレミアム旅割28の表示は「満席」。つまり、プレミアム旅割28での設定がない、という状態なのです。

0席という設定はさほど多くはありませんが、1席2席と少ない座席数を奪い合うような形となり、予約が販売開始とほぼ同時に埋まるようなことも珍しくありません。2ヶ月+14日前に予約を確保するというテクニックも今ではさまざまなブログ等で紹介され、これを使ってもなお予約が難しい路線が多くあります。

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第2に挙げられるプレミアム旅割28のデメリットが「予約の変更・取消に関わる問題」です。
大きく分けて「予約の変更ができない」「取消手数料が高い」という2点が挙げられますが、このデメリットは、プレミアム旅割28だけでなく「乗継旅割」「旅割75」などに共通のものです。

f:id:romulus_k:20161225020245j:plain2016年10月30日以降、搭乗日55日前までは取消手数料がかからなくなり、以前と比較して若干改善はしましたが、それでも直前に解約すると運賃の約60%が消えてなくなります。元々の運賃が高いということもありますので、せっかく安くPP単価の優秀な便を予約しても、たった一度の解約で修行費用の総額が上がり、意味がなくなってしまう、ということになりかねません。

プレミアム株主優待割引運賃のメリット・デメリット

これらのデメリットを解消できるのが、プレミアム株主優待割引運賃という存在です。
プレミアム株主優待割引運賃は、プレミアム旅割28のような設定席数の制限が、基本的にはありません。

f:id:romulus_k:20161225020335j:plain正確には、上記に2017年5月31日までの例を挙げていますが、一部制限されている日があります。
2016年6月1日以降、年末年始やお盆の期間、ゴールデンウィークなどの混雑期には一部制限が入るようになり、全体の半数程度しか設定されないという日ができているのですが、逆に言えばこれらの期間以外は全て普通運賃と同じく制限のない予約が可能ということです。
元々これらの期間は運賃設定が高めで、SFC修行自体を避けた方がいいということも少なくありませんので、影響はそれほど大きくないとも考えられるかと思います。

さらにプレミアム株主優待割引運賃は「購入後の予約変更が何度でも無料でできる」という利点があります。
区間や搭乗者の変更はできませんが、急な予定変更や急病など通常は払い戻しの対象にならない理由でキャンセルする場合への備えとしては心強いです。
ただし、変更ができるのは「購入時点から90日以内の便のみ」という制限には注意しておく必要があります。
プレミアム株主優待割引運賃にて販売開始になるのは「搭乗日2ヶ月前の同一日」ですので、搭乗日2ヶ月前の同一日よりも14日前に予約を確保するテクニックを用いた場合だと、最初のフライトの予定日から変更可能な日付は最短でそこから2週間程度しかない、ということになります。
元々それだけ早く確保しなければ埋まってしまう路線が、直前になって空いている可能性も少ないですし、土日にしかスケジュールの確保ができないという場合などは変更する先の日付がなかったりするということも出てくるかと思います。

ただし、万が一期間中に使い切れず払い戻しになったとしても出発時刻前に手続きをすれば1区間430円で払い戻しができます。

プレミアム株主優待割引の利用には、株主優待券(正確には「株主優待番号ご案内書」)が必要になります。
株主優待、という名の通り通常はANAの株を保有することで得られるものですが、売買が頻繁に行われており、オークションや金券ショップで普通に購入することができます。
時期によっても値段が変動しますが、安い場合で3000円強、高い場合で5000円前後、というあたりでしょうか。

資金が十分にあって、SBI証券やカブドットコム証券など一般信用取引でのクロス取引ができる証券口座を開設している場合は、3月末と9月末だけ株を保持するという形でほとんどリスクなく、安く株主優待券を手に入れることができます。
この時の負担は手数料分(+多くの場合直前だと株の在庫がないので、数日~数週間分程度の貸株料)のみで、1枚あたり数百円程度のコストですむこともあります。
また、株主優待券の有効期限は5月または11月ですので、期限切れ直前になると値下がりしたりもします。この時期のフライトに、狙って株主優待を入れるというのも一案と言えるかもしれません。

プレミアム株主優待割引のデメリットとして挙げられるのは、プレミアム旅割28に比較するとコストが高くつく場合が多いことです。
プレミアム旅割28に比較してプレミアム株主優待割引が安くなるということは実際それほどありません。
株主優待券を手に入れるためのコストを含めてもプレミアム旅割28とプレミアム株主優待割引がさほど変わりないという設定となる日もありますが、全体としては割高になることが多いです。
従って、もし同じ便で同じ席を予約できたとする場合、「スケジュールの変更がなく全てのフライトに乗る」という状況を作ることができるなら、株主優待にする意味はありません。

プレミアム株主優待割引が第一選択となるのは、
・プレミアム旅割28とプレミアム株主優待割引の運賃設定があまり変わらない
・急なスケジュール変更やキャンセルの可能性がある
・プレミアム旅割28の設定数が少なく、予約ができない
・プレミアム旅割28の予約期限である「搭乗日28日前」が過ぎた後にスケジュールを組む
といったような場合と考えられます。

個人的な感覚としては、全てをプレミアム株主優待割引で修行するのはもったいないかな、という印象です。
7月8月などのピーク期には、プレミアム旅割28との価格差がほとんどなかったり設定数がほとんどなかったりするので、こういう場合にはお勧めです。

参考データとして、2016年10月30日~2017年3月25日までのプレミアム株主優待割引運賃の設定とPP単価の一覧を、通常期のPP単価が良い順に載せておきます。
通常期:2016/10/30~2016/12/1、2017/1/4~2017/3/2
ピーク期:2016/12/2~2017/1/3、2017/3/3~2017/3/25

区間 獲得
PP
通常期
運賃
ピーク期
運賃
PP単価
通常
PP単価
ピーク
仙台沖縄 3225 32,000 33,300 9.92 10.33
札幌沖縄 3892 38,850 40,400 9.98 10.38
東京沖縄 2860 29,900 31,050 10.45 10.86
静岡沖縄 2557 27,200 28,450 10.64 11.13
名古屋沖縄 2422 25,950 27,100 10.71 11.19
名古屋石垣 3010 33,450 34,250 11.11 11.38
新潟沖縄 3030 34,050 35,250 11.24 11.63
広島沖縄 2025 22,850 24,000 11.28 11.85
高松沖縄 2092 23,750 25,150 11.35 12.02
東京石垣 3460 39,500 40,450 11.42 11.69
松山沖縄 1917 22,150 23,050 11.55 12.02
大阪沖縄 2247 26,200 27,400 11.66 12.19
東京宮古 3295 38,500 39,700 11.68 12.05
大阪石垣 2822 33,050 34,300 11.71 12.15
大阪宮古 2665 32,500 33,650 12.20 12.63
熊本沖縄 1635 20,000 21,250 12.23 13.00
小松札幌 1722 21,650 22,850 12.57 13.27
長崎沖縄 1610 20,450 22,100 12.70 13.73
福岡沖縄 1742 22,450 23,600 12.89 13.55
富山札幌 1632 21,650 22,850 13.27 14.00
福岡札幌 2605 34,650 35,900 13.30 13.78
名古屋札幌 1935 26,250 27,450 13.57 14.19
静岡札幌 1880 25,550 26,850 13.59 14.28
名古屋旭川 2115 28,800 30,050 13.62 14.21
名古屋女満別 2245 30,600 31,900 13.63 14.21
東京稚内 2097 28,850 30,100 13.76 14.35
大阪函館 1845 26,600 27,850 14.42 15.09
東京長崎 1925 27,800 29,050 14.44 15.09
東京熊本 1820 26,550 27,800 14.59 15.27
大阪札幌 2065 30,150 31,400 14.60 15.21
東京鹿児島 1902 27,800 29,050 14.62 15.27
東京中標津 1912 27,950 29,150 14.62 15.25
東京紋別 1957 28,650 29,900 14.64 15.28
東京宮崎 1802 26,550 27,800 14.73 15.43
福岡仙台 2062 30,400 31,600 14.74 15.32
東京佐賀 1860 27,550 28,800 14.81 15.48
福島札幌 1400 20,750 21,500 14.82 15.36
東京釧路 1787 26,700 27,950 14.94 15.64
名古屋福岡 1335 19,950 20,700 14.94 15.51
東京岩国 1542 23,100 24,300 14.98 15.76
東京福岡 1817 27,550 28,800 15.16 15.85
東京山口宇部 1675 25,400 26,550 15.16 15.85
大阪青森 1707 25,950 27,200 15.20 15.93
東京札幌 1675 25,750 26,950 15.37 16.09
東京萩・石見 1585 24,400 25,500 15.39 16.09
名古屋秋田 1350 21,000 22,100 15.56 16.37
名古屋長崎 1442 22,700 23,950 15.74 16.61
東京大分 1647 25,950 27,200 15.76 16.51
大阪秋田 1497 23,600 24,850 15.76 16.60
福岡新潟 1830 29,050 30,250 15.87 16.53
名古屋熊本 1337 21,250 22,500 15.89 16.83
名古屋鹿児島 1427 22,700 23,950 15.91 16.78
東京松山 1495 23,900 25,150 15.99 16.82
名古屋宮崎 1330 21,350 22,600 16.05 16.99
東京大館能代 1185 19,050 20,300 16.08 17.13
東京広島 1435 23,100 24,300 16.10 16.93
新潟札幌 1322 21,350 22,600 16.15 17.10
東京函館 1460 23,600 24,800 16.16 16.99
大阪熊本 1125 18,250 20,000 16.22 17.78
大阪長崎 1225 19,900 20,550 16.24 16.78
大阪仙台 1390 22,600 23,800 16.26 17.12
東京米子 1360 22,150 23,300 16.29 17.13
大阪福岡 1117 18,300 19,550 16.38 17.50
大阪鹿児島 1222 20,100 21,150 16.45 17.31
仙台札幌 1237 20,750 21,900 16.77 17.70
大阪宮崎 1130 19,150 20,000 16.95 17.70
東京高知 1382 23,600 24,800 17.08 17.95
名古屋仙台 1205 20,750 21,900 17.22 18.17
東京秋田 1097 19,000 20,200 17.32 18.41
東京鳥取 1220 21,400 22,450 17.54 18.40
東京高松 1285 22,550 23,800 17.55 18.52
東京岡山 1290 22,650 23,900 17.56 18.53
大阪福島 1247 22,000 23,250 17.64 18.64
大阪大分 947 16,800 17,450 17.74 18.43
東京大阪 1100 19,600 20,800 17.82 18.91
大阪新潟 1185 21,150 22,400 17.85 18.90
沖縄宮古 842 15,200 15,550 18.05 18.47
東京名古屋 882 15,950 16,750 18.08 18.99
福岡小松 1375 25,300 26,200 18.40 19.05
東京庄内 945 17,400 18,250 18.41 19.31
東京徳島 1222 22,550 23,800 18.45 19.48
沖縄石垣 1017 18,800 19,550 18.49 19.22
東京新潟 817 15,300 16,550 18.73 20.26
東京八丈島 842 15,850 16,450 18.82 19.54
名古屋松山 1015 19,350 20,300 19.06 20.00
東京仙台 842 16,150 16,950 19.18 20.13
東京小松 927 18,100 19,350 19.53 20.87
東京能登 917 18,100 19,350 19.74 21.10
名古屋新潟 1022 20,300 21,250 19.86 20.79
秋田札幌 995 19,850 21,050 19.95 21.16
大阪松山 797 16,100 16,750 20.20 21.02
札幌稚内 827 16,950 18,650 20.50 22.55
札幌中標津 845 17,700 18,200 20.95 21.54
東京富山 840 18,100 19,350 21.55 23.04
宮古石垣 580 12,700 12,950 21.90 22.33
大阪高知 697 15,400 15,750 22.09 22.60
福岡宮崎 727 16,350 17,200 22.49 23.66
札幌女満別 770 17,400 18,550 22.60 24.09
青森札幌 782 18,000 19,150 23.02 24.49
札幌釧路 740 17,050 18,300 23.04 24.73
福岡対馬 602 13,950 14,600 23.17 24.25
福岡福江 682 15,850 16,200 23.24 23.75
札幌函館 625 15,400 16,050 24.64 25.68

優秀なPP単価の目安が10円とされているところから見ると、それよりも高い設定の便がほとんどであることがわかるかと思います。
実際には運賃額に株主優待券の費用がかかるため、その分を加えるともう少しPP単価は悪くなります。
那覇・石垣などの沖縄路線を中心として、それぞれの状況に合わせて使い分けていくことが望ましいと言えるでしょう。

まとめ

プレミアムクラスを利用することで、「修行」という言葉からは想像できないほど快適に、プラチナ会員への道を進めることができます。
PP単価を追求するなら主な利用運賃はプレミアム旅割28ですが、路線や便によって予約の確保が非常に難しいことがあるというのが難点です。
場合によっては予約変更やキャンセルに対して自由度の高いプレミアム株主優待割引を併用したり、旅割や乗継旅割といった普通席利用の運賃種別を併用しながらSFC修行を進めていく必要が出てくるでしょう。