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捕らぬマイルの皮算用~知識のANA埋め~

SFC修行、マイレージ、クレジットカード、資産運用、デジタルガジェットなどの知識の補足用ブログ

ANA VISA ワイドゴールドカードでマイル還元率1.71%を得る条件

f:id:romulus_k:20160828221912j:plainANA VISA ワイドゴールドカードは、SFC修行において「スーパーフライヤーズカードへの切り替え先」として最も多いと言われているクレジットカードです。

同時に、クレジットカードでのマイル獲得を考えた場合にも有用なカードで、最大還元率約1.71%を得ることができます。
ただしそれにはいくつかの条件があり、使い方によっては他のクレジットカードにした方が望ましいことがありますので、今回はその点について考察してみます。

ANA VISA ワイドゴールドカードの魅力

SFC修行を考えない場合であっても、ANA VISA ワイドゴールドカードをメインカードとしている場合には、このマイル還元率1.71%というのは大きな魅力です。

もっともっと資金が潤沢にある場合なら、いわゆる「プラチナカード」であればもっと高いマイル還元率のカードもあります。
例えばANAダイナースプレミアムカードで2%還元を得る、といった方法もありますが、ANAダイナースプレミアムカードの年会費は税込167,400円と一般庶民にはさすがに高すぎますし、基本的に招待制のクレジットカードです。「クレジットカードの決済でマイルを貯める」という目的にはそぐわない場合が多いかと思います。

そんな中で、ANA VISA ワイドゴールドカードは年会費税込15,120円。さらに、
・「マイペイすリボ」の登録
・「WEB明細書サービス」への登録
・年6回以上の請求がある
以上3つの条件を満たすと年会費が税込10,260円にまで割引されます。
入手のしやすさ、年会費割引の大きさを考えるとベストチョイスとも言えると思います。

マイペイすリボへの登録後、毎月必ず支払う元金を支払い限度額と一緒の金額に設定することで「実質一括払いと同じにしつつ年会費割引だけを受ける」ということもできます。後述するリボ払い手数料の調整に抵抗がある人でも、ここまではやっておくべきだと思います。

ANA VISAワイドゴールドカードの還元率を考えた場合、いくつかの段階があります。
①基本となる還元率が1%
②年間決済金額が一定以上の場合に得られるボーナスポイント
③マイペイすリボの手数料を発生させて得られるボーナスポイント

これらを基本として、
「年間決済金額が300万円を超えて、かつボーナスポイントを全てGポイント経由のソラチカルートでANAマイルへ移行した場合」の還元率が1.71%です。
また、この場合のソラチカルートを回すためにはGポイントへの登録とソラチカカード(ANA To Me Card PASMO JCB)の発行が必要です。
ソラチカルートについては、最下部関連記事をご参照ください。

決済金額によるステージの還元率上乗せ効果

少し詳しく見ていきましょう。
まず①ですが、このカードの基本的なマイル還元率は1%です。
何も考えずに決済を続けた場合、基本的には1000円に対して1ポイント付くワールドプレゼントポイントがあり、1ポイント10マイルに交換する、という形です。

次に②。年間の決済金額が一定以上に達した場合のステージ制度が以下の通りです。

前年度(2月~翌年1月)お支払いのお買物累計金額によって「V1」「V2」「V3」の各ステージが設定され、ステージと今年度お支払いのお買物累計金額に応じてボーナスポイントをプレゼントします。

ボーナスポイント|クレジットカードの三井住友VISAカード

2月~翌年1月の利用金額に応じて翌年度のステージが決まり、翌年度の利用金額に対してボーナスポイントが獲得できるという形になっています。

f:id:romulus_k:20161008151847j:plain設定されているステージはV1、V2、V3の3つです。

f:id:romulus_k:20161008151953j:plain具体的な例を1つ、考えてみましょう。
<例>
2016年2月にカードを作り、2017年1月までに100万円決済した。
⇒翌年度ステージV2となる。
2017年2月から2016年1月までの間に、100万円決済した。
⇒翌年度ステージV2となる。また、150ポイント+(30ポイント×5)=300ポイントのボーナスポイントが得られる。

この「ボーナスポイント」は、同じ「ワールドプレゼントポイント」という名称ではあるものの、マイルへの交換レートが異なります。
通常のワールドプレゼントポイントは、1ポイント10マイル。
ボーナスポイントは、1ポイント3マイル。

上の例の300ポイントをそのまま交換した場合のマイル数は900マイルです。
この場合のマイル還元率は900マイルの分だけ増えて1.09%です。ステージごとの還元率にしてみると、
ステージなし・・・マイル還元率1.00%
ステージV1・・・マイル還元率1.06%
ステージV2・・・マイル還元率1.09%
ステージV3・・・マイル還元率1.18%
こんな感じですね。

これをGポイントとソラチカルートを経由することで、もう少し還元率を上げることができます。
ボーナスポイントをGポイントに交換すると、1ポイント=4.95Gポイントです。
(交換単位は最低200ポイント以上100ポイント単位です)
上の例の300ポイントを交換したとすると300×4.95=1485Gポイントです。
さらにGポイントは、100ポイント単位(+交換手数料5%)で100メトロポイントに交換することができます。
2016年4月25日から交換手数料5%がかかるようになってしまいましたが、楽天市場での買い物や食べログの口コミ投稿など、対象サービスを行うことでその分が還元される仕組みになっています。
交換手数料の還元を前提として、かつ手数料分のGポイントが手元にあれば1:1で交換可能ですので、計算を簡略化するために1485メトロポイントになる、としましょう。

ここからさらにソラチカカードでメトロポイントに交換し、ANAマイルに交換する「ソラチカルート」で交換すると1メトロポイント=0.9マイルになりますので、1485メトロポイント×0.9=1336.5マイル、という計算になります。

普通に交換すると900マイル。
Gポイント経由ソラチカルートだと1336.5マイル。
手間も時間もだいぶかかりますが、獲得マイル数は増えます。

この場合、ステージごとの還元率は
ステージなし・・・マイル還元率1.00%
ステージV1・・・マイル還元率1.0891%
ステージV2・・・マイル還元率1.13365%
ステージV3・・・マイル還元率1.2673%
となります。

特に、決済金額が少ない場合のマイル還元率がそれほど高くないことがわかるでしょうか。

ANA VISA ワイドゴールドカード=最大マイル還元率1.71%!は嘘ではないのですが、普通に決済しているだけではこの還元率が限界です。

影響が大きいのはマイペイすリボ利用のボーナスポイント

普通に使っているだけでは、年間300万円決済+ステージV3+Gポイント経由でも還元率1.2673%。そこまで大きくは変わりません。

これが大きく変わるのは「マイペイすリボ」の手数料を発生させることで生じるボーナスポイントのためです。
三井住友カードの「マイペイすリボ」のページには、以下のような説明があります。

f:id:romulus_k:20161008172800j:plainマイペイすリボ登録による年会費割引については上に既に書いた通りです。
右下にある「ワールドプレゼントのポイントが2倍」というのがポイントです。
リボ払いの手数料が発生した月は、その月の使用金額に応じた通常ポイントの他に、そのポイントと同数の「ボーナスポイント」がもらえる、という仕組みです。

・「2倍」ではあるが、もらえるのはボーナスポイント
・「リボ払いの手数料が発生した月は」という条件付

以上の2つがポイントです。

マイペイすリボに登録すると、全ての支払いが自動的にリボ払いになります。
最初の申込時点での毎月の支払い金額は「1万円」「2万円」「3万円」の中からしか選べません。この状態のまま使っていると手数料が莫大なことになります。
この毎月最低支払う金額の「元金」は後から自分で変更することができて、これを限度額と同じ金額に設定することで、実質1回払いと同じものにして、かつ年会費割引の特典を受ける、というのが先に述べた方法でした。

これはANA VISA ワイドゴールドカードに限らず、他のクレジットカードでも多く見られる割引の形態です。例えばソラチカカードなどJCBのカードでも「支払い名人」という形で同じシステムがあります。

ワールドプレゼントポイント2倍の特典は、リボ払いの手数料を払うことがなければもらうことができません。そのため、この特典を狙うためには「利用料金よりも支払い金額を少なくして利息を発生させ、できるだけ少ない金額の手数料を発生させてボーナスポイントをもらう」という手法が必要になります。

問題はこれにより、得られる還元率はどの程度になるかです。

例えば100万円決済の場合、得られるボーナスポイントは1000ポイントです。
これを先ほどと同じくGポイント経由でソラチカルートを回してANAマイルにすると、1000ポイント→4950Gポイント→4950メトロポイント→4455ANAマイルになります。
何もしなければ1%(10000マイル)だった還元率がマイペイすリボとソラチカルートを使うことで1.4455%(14455マイル)になる、ということです。
先ほどのステージによるボーナスに比べると、明らかにこっちの方が数字が大きいです。

マイペイすリボ+ソラチカルートによって上昇する分の還元率が0.4455%。
これに先ほどのステージごとの還元率を足すと、
ステージなし・・・マイル還元率1%+0.4455%=1.4455%
ステージV1・・・マイル還元率1.0891%+0.4455%=1.5346%
ステージV2・・・マイル還元率1.13365%+0.4455%=1.57915%
ステージV3・・・マイル還元率1.2673%+0.4455%=1.7128%
という還元率になります。
この時のステージV3の還元率が「最大1.71%」という数字です。
なお、これらの場合リボ払い手数料分の支払いが増えることになりますが、適切な方法を行えば1円~数十円程度に収まりますし、元々のポイント対象が1000円=1ポイント単位ですので、還元率計算に際しては無視して構わない範囲と思います。

リボ払いの手数料を少なくするために行うこと

リボ払いの手数料が1円でも発生すれば、このボーナスポイントは発生します。
従って理想は手数料1円、ということになります。

そのための方法は「毎月の支払い金額の臨時増額または臨時減額により、手数料が発生するように調節する」ということです。
毎月設定する必要があるので、うっかり忘れた時のために個人的には臨時減額を基本にした方がいいような気がします。

追求するとだいぶめんどくさいことになるので、以下の詳しい話を考えるのがめんどくさい人は「毎月900円以上の残額になるように支払い金額を調整すればOK」というところだけ把握しておけばいいと思います。どのみち1000円単位でしか調整できませんし。

以下、一応詳しい手数料の話です。

リボ払いの手数料は計算が複雑で、2ヶ月前の残元金、1ヶ月前の残元金の金額と、さらに土日祝日による支払日の前後、その月の日数によって左右されます。

詳しく計算してみると本当にややこしいですが、かかる金利は常に年利15%に対する日割計算です。つまり、15÷365で、1日あたり約0.0411%。うるう年だったら15÷366です。
ややこしいのは何が原因かって、残金を借りている期間が例えば30日あったとして、締日の関係でその請求が2回に分かれるということですね。

例えば2016年10月付近の例で考えてみます。

f:id:romulus_k:20161009114842j:plain

f:id:romulus_k:20161009114852j:plain利用期間が毎月16日~翌月15日までで、支払日が毎月10日です。この場合、

8月16日~9月15日の利用分を10月11日(火)に支払い、
9月16日~10月15日の利用分を11月10日(木)に支払い、
10月16日~11月15日の利用分を12月12日(月)に支払う

ということになります。
10月と12月の支払い日は、10日がそれぞれ祝日と土曜日なので、次の営業日までずれている形です。

今、8月16日~9月15日の利用分が23,456円だったとします。
それを10月11日(火)に支払う時に、リボ払いの金額を23,000円にして、元金の残りを456円にしたとしましょう。
これを返済するのは、次回の支払い日11月10日です。
つまり、456円を30日間借りているということになるので、その分の利息が発生するわけです。
しかし、10月15日にはまた締日がやってきます。そのためこの30日分の利息は、

①10月12日~10月15日までの4日間の利息は、11月10日に支払い
②10月16日~11月10日までの26日間の利息は、12月12日に支払い

という形に、2回に分けて請求されることになります。

利息の計算は、元金の100円以下の端数を削除して、それに対して年利15%を日割りです。計算結果の小数点以下は切り捨てです。
上の例の場合元金の残りが456円なので、56円の端数を削除して400円ですね。
①400円×0.0411%×4日間=0.6576円⇒0円
②400円×0.0411%×26日間=4.2744円⇒4円

①の利息が0円になってしまいました。このままでは11月10日に支払う時の手数料がかからず、ボーナスポイントがもらえません。

リボ払いの金額を1000円減らして22,000円にすると元金の残りが1,456円になるので、
①1,400円×0.0411%×4日間=2.3016円⇒2円
②1,400円×0.0411%×26日間=14.9604円⇒14円

という形で手数料を発生させることができます。
2回目以降もリボ払いが続くと、この利息が重なっていきます。
①の利息を11月10日に支払う他、その時残った元金に従ってまた利息が計算されます。
次回の12月12日には②の分+11月11日~12月12日まで借りている金額(11月10日に支払った金額の残り)の5日分の利息(11月15日で締日なので)を合わせて支払う形になります。

だから、一番最初(と、うっかり全額支払っちゃって残額0になった次の時とか)には5日分くらいの金利しか請求されないので、ちょっと多く元金を残しておく必要があるという面倒なことになっています。


・・・・。
いやー、実にわかりづらい。


ただこのへんの金額は、あまり深く追求する必要はないかと思います。
残金が1000円多くなったとして、かかる利息は1日あたり0.41円。30日としても、12.3円です。
つまりこの手法を行う場合、例えば残金を1000円にするというのと2000円にするというのと、月あたり10円そこそこしか変わらないということなんですよね。
本当に毎回手数料1円に限界まで近づけるのであれば、初回は500円~900円以上、2回目以降はほとんどの場合100円以上の残額にする、ということになります。
初回だけ残額を減らしすぎないように気を付ける必要があると言えますが、常に900円以上の残額にするくらいの認識で問題ないと思います。
最初だけ利息計算の期間が短いというところだけ理解しておけばいいのではないでしょうか。

マイペイすリボ運用の問題点

このような感じで毎月リボ払い手数料を生じさせていけば、最低でも1.4455%、最大で1.7128%のマイル還元率を得ることができます。
問題点としては、
①毎月臨時増額または臨時減額の処理を行うのが面倒
②支払い金額が確定してから臨時増額・臨時減額の処理を行うことのできる銀行口座が限られている
という2つがあります。

①はまあ・・・お得なことを得るために努力を惜しむんじゃない!と言われてしまったらそれまでなのですが、それでも毎月作業しなければならないというのはそこそこのストレスになりえます。
②も結構面倒な問題で、マイペイすリボの臨時増額・臨時減額が「月々の請求金額が確定した後」に行っても間に合う金融機関は限られています。

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主要な銀行は大体カバーされているかな、という感じではありますが・・・
大体毎月26日か27日くらいに支払い金額の確定のお知らせが(WEB明細の場合メールで)送られてきます。
その後、10日の支払い日に間に合うように臨時増額・臨時減額を行う必要があるということですので、6営業日前までにこれを行う必要がある金融機関の場合でも猶予は数日しかありませんし「上記以外」となっている金融機関だと完全に間に合いません。
三井住友銀行の口座があればある程度余裕がありますが、うっかり支払い金額の変更を忘れたり、口座への入金を忘れたり、このあたりの管理に自信がない人にはお勧めできないことになります。

マイペイすリボでリボ払いの手数料を発生させるための作業は毎月必要ですので、決済金額が少なくてあまり還元率上昇につながらない場合、支払い金額確定後の臨時増額・臨時減額が間に合う引き落としの銀行口座を持っていない場合には、別のカードをメインにした方がいい、と言えるでしょう。

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