捕らぬマイルの皮算用~知識のANA埋め~

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ANAの予約を2ヶ月+14日前に確保するテクニックと、その使い方

f:id:romulus_k:20161025215450j:plainSFC修行を決断した後に待ち構える作業、それが「大量のフライトの予約」です。

この時、できる限り予定通りのフライトを確保するための心得について、考えてみることにします。

航空券の発売開始日の基礎知識

まず、基本をしっかりと覚えておきましょう。
SFC修行において特に重要な運賃形態は「旅割75」と「プレミアム旅割28」です。
中でもPP単価と獲得PPのバランスを追求する場合、一番肝になるのは「プレミアム旅割28」なんじゃないかと思います。

この2つは発売開始日が異なる、という話を以前に書きました。

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平たく言えば、旅割は半年分が一気に発売される。その他は常に約2ヶ月先のものまでが購入可能。ということです。

旅割75はどちらかと言えば、個人的にはタイムセールの時に狙えそうなところ狙えばいいんじゃないかと思っていたのですが、旅割X(エックス)の登場でそうお得でもなくなってしまいました。今後も、PP単価として4円台5円台の超優良路線にはあまり期待できないのではないか・・・という懸念があります。

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そうなってくるとさらに重要になってくるのがプレミアム旅割28です。急な予定変更とかがあるなら株主優待割引ですけど、結局スケジュール通りにフライトをするのなら無駄になってしまうので、そこはどちらを取るか、という形にはなりますが。
プレミアム旅割28で設定されている座席数が少ない時などは株主優待割引に優位性があるので、状況により併用する必要も出てくるかと思います。

旅割75に代表される旅割系運賃がSFC修行に使いづらいのは、フライトの日付によっては販売開始日がかなり前になるからです。
例えば現時点でも、2017年3月の分までの旅割75は既に予約が開始になっていますので、先の予定を確定させておかないと予約の購入ができない、という形でちょっと使いづらい。

その点、プレミアム旅割28とプレミアム株主優待はどちらも「搭乗日から2ヶ月前の同一日9:30」が販売開始日です。
それより前だと、検索しても以下のように「プレミアムクラスで予約できる運賃はございません」とエラーが表示されます。

f:id:romulus_k:20161025215618p:plainそのため、基本的にはこの発売開始日の9:30(「ご搭乗日2カ月前の09:30」)が勝負になります。この時に張り付いて一旦予約さえしてしまえば、支払いまでは1日猶予がありますのでとりあえず予約を入れておいて、後からじっくり考えるということもできるわけですので、なおさらこの「さっさと予約を入れる」という行動は重要になってきます。

しかしですね。
やっていると気が付いてくることがあります。

「どう考えても、発売開始日の9:30にもう既に空席がなくなっているんですけど?」という路線があるんです。

例えば日本最長路線の新千歳⇔那覇のプレミアム旅割28。日付にもよりますが、この便、プレミアム旅割28の座席は8席ある内1席か2席しか設定されないこともあります。土日は大体そんな感じかなあという印象です。
そのため当然争奪戦になるのですが、発売開始日にはほぼ確実に購入できません。

それはなぜか。何か裏ワザ的なものでもあるのだろうか?という話なのですが・・・

その一因と言えるのが「ANAのシステム上『搭乗日から2ヶ月前の同一日よりもさらに14日前の9:30』の時点で、これを確保することができてしまう」という事実があることです。

発売開始前の便を予約できるカラクリ

例えば今1泊2日で旅行の予定を立てていて、行きは2017年3月15日、帰りは2017年3月16日、という旅程だった場合。どのように予約するでしょうか。

この場合、普通、行きと帰りの両方の旅程を同時に確保しますよね。
3月15日の往路便の予約開始日は1月15日ですので、1月15日の9:30の時点で、往復共に予約する、という形です。

まあ、これは理解できます。普通、行きがあるなら帰りがあるわけで、行きの発売開始日の時に帰りの分まで確保したいわけです。

ANAでもJALでもこれは可能なのですが、ANAのシステムでは、このルールは「往復または2区間以上の予約の場合、第1区間の予約と同時に発売開始前の第2区間以降の予約ができる」というものなんですよね。

往復または2区間以上のご旅行の場合、第1区間のご予約と同時に販売開始前の第2区間以降のご予約を承ります。
※ 第2区間以降の搭乗日が、第1区間予約取得日の2ヵ月後の同一日(予約取得日が月末の場合は、翌々月の月末)から14日以内の場合に限ります。
※ 販売開始前の第2区間以降の予約は、第1区間と同時にご予約いただき、全旅程同時にご購入ください。
※ 第2区間以降の運賃が設定されていて、その空席がある場合に限ります。
※ 運賃によっては、一部お取り扱いできない場合がございます。

運賃のご利用条件│航空券│ANA国内線

JALは「お帰り確約サービス」という似たようなルールですが、これは往復または乗り継ぎの旅程に限られています。
JALの予約システムには詳しくないので不正確な可能性もあるのですが、少なくともANAと同じような形では予約できません。

ANAの予約システムのポイントは、「2区間以上の予約の場合」という条件があることです。往復・乗継旅程に限らないんですね。

例えば今、絶対に予約しておきたい航空券のフライトが
2017年3月15日 羽田→那覇 プレミアム旅割28
2017年3月15日 那覇→羽田 プレミアム旅割28
という日帰り修行の2路線だったとします。この時、「搭乗2ヶ月前の同一日」は2017年1月15日、「搭乗2ヶ月前の同一日の14日前」は2017年1月1日です。

2017年1月1日の時点で、1区間目として3月15日の羽田→那覇のプレミアムクラスの空席を検索しても、予約可能な運賃がないというエラーになります。
しかし、この時に1区間目としてどこかてきとうな路線をてきとうな日付で一緒に予約すると、まだ発売開始になっていない3月15日の旅程を1月1日の時点で確保するということができてしまうのです。
この場合の路線は、発売開始前のフライトと異なる路線でも問題ありません。例えば、片道運賃が最安と思われる「長崎→壱岐」としてみます。
2017年3月1日 長崎→壱岐 片道運賃(普通運賃)
2017年3月15日 羽田→那覇 プレミアム旅割28
2017年3月15日 那覇→羽田 プレミアム旅割28
1月1日の9:30の時点で、この3路線を予約することができるのです。この予約の支払い期限は1月2日(予約日を含めて2日)です。
※2016年10月30日購入分より、これまで「予約日を含めて3日」だった期限が「予約日を含めて2日」に変更になっています。
ちなみにこの時、プレミアム株主優待割引を予約したい場合は、株主優待割引またはプレミアム株主優待割引だけで構成する必要があります。

f:id:romulus_k:20161025220105p:plainさらに、この1区間目を普通運賃などの払い戻し可能な運賃で購入すれば、支払い後に1区間目の路線だけを払い戻しすることで、払い戻し手数料430円で本来取りたい路線だけを確保することができます。
上の例の場合、1区間目の削除が可能になるのは1月15日です。この日までは、1区間目を削除してしまうと本来購入不可能な日付の区間だけになってしまうので削除できません。
また「予約日を含めて2日」という期限を利用すれば、(空席がある場合に限り、ですが)毎日予約と取り消しを繰り返せば支払い期限を徐々に延ばしていくことも可能です。本来の発売開始日まで空席が続けば、普通運賃の部分を削除することなく本来のフライトの部分だけを購入することができます。

なお、ダイヤモンド会員・プラチナ会員は特典として、電話のみですが「搭乗2ヶ月前の同一日+14日」の予約をすることができます。
この電話の受付は6:30から。上記の手順でWEBから購入する場合はどんなに急いでも9:30にしか予約できませんので、この3時間の間に本気の上級会員には負ける可能性があります。

まとめてみましょう。
・どこか1区間を1便目として設定しておけば、2ヶ月+14日後までの便を合計4区間まで予約できる
・この1区間目は、日付、路線ともにどこでもいい(払い戻し前提ならなるべく遠い日程が望ましいが)
・全ての旅程が発売開始後の日付になれば、不要な1区間目だけを払い戻しすることができる
ということになります。

これを「裏ワザ」「テクニック」としてよいかはグレーゾーン

最近いろんなところで話題になっているこの予約システムのカラクリですが、個人的にはこれを「裏ワザ」とか「テクニック」と言っていいかどうかはちょっとグレーかな、と思います。
例えば、国内特典航空券のテクニックである「往路または復路を搭乗2ヶ月前の同一日の14日前に確保して、後から日程を変更する」場合にはルールに則った日付の変更だけで路線に変更はありません。

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しかし上記の予約方法は、最初から乗るつもりもなく絶対に乗ることのない路線を一時的に(最大14日間)別に1区間確保することになります。
正道に反すると言いましょうか、あまり好ましいことではないと言えるのではないでしょうか。同じことが複数回繰り返されるなら、システムの悪用ととらえられてしまう可能性もあると個人的には思います。
支払いに至らない予約の取り直しも同様に、システム上可能ではありますが乱用は望ましくないと言えるでしょう。
2016年10月29日まで、予約後の購入期限は「3日」だったのが「2日」に変更されたというのも、こういったシステムを利用した予約の取り直しが多く発生していたからではないか・・・ということが若干影響しているような気がします。

この予約システムの落としどころは

従って、この予約システムを活用するための落としどころは
・本来乗る予定以外の便を予約しない
というところに尽きると思います。

一番問題ないパターンは、SFC修行を2週間後にも控えている!という場合の予約の取り方ですね。
先ほどの例で、3月15日の日帰り往復の他に、3月1日に日帰り往復の予定がある、というような場合だったら、1月1日の時点で

2017年3月1日 羽田→那覇 プレミアム旅割28
2017年3月1日 那覇→羽田 プレミアム旅割28
2017年3月15日 羽田→那覇 プレミアム旅割28
2017年3月15日 那覇→羽田 プレミアム旅割28

という4路線を同時に確保することができます。修行に用いる路線の中でどの路線が最も確保しにくいかをあらかじめ考えておいて、そこを狙ってこの予約方法を用いる、という形です。
国内線特典航空券のテクニックで「往路と復路、取りにくい方を予約開始14日前に確保しておく」としているのと同じような考え方です。

その他、本来の発売開始日までの空席確認だけに利用するとかですね。1区間目をてきとうに設定すれば、本来の発売開始日よりも14日先の便までの空席状況が確認できます。

ただまあ、連用は確実に望ましくないと言えるにしても、このへんの解釈は難しいところです。
例えば以下のような状況の場合。

東京在住の人が2月10日に大阪に移動する予定があって、その移動手段は直前まで飛行機にするか新幹線にするか確定しない。
3月15日にSFC修行として、羽田⇔那覇の日帰り往復をする予定である。

この場合、
2017年2月10日 羽田→伊丹 片道運賃(普通運賃)
2017年3月15日 羽田→那覇 プレミアム旅割28
2017年3月15日 那覇→羽田 プレミアム旅割28
この3区間を1月1日の時点で予約し、後に移動手段が新幹線に変更となったから1区間目を払い戻した、ということになったとします。
これを望ましくない、と言えるかと言われると、これは仕方ないんじゃないかと思いますもんね。
少なくともシステム上は可能ですし、実際に事情を伝えてANAに問い合わせても「そのような予約が可能です」と答えてくれます。

この場合の1区間目を、最初から乗る気がなかったのか、本当に予定が変更になったかを判断する方法はありませんので、繰り返したところで悪影響がないということもあるのかもしれません。
航空券の購入と払い戻しを繰り返した場合、あるいは予約と予約キャンセルを繰り返した場合の何らかのペナルティがあるかどうか、ということになるかと思いますが、結局はANAの判断次第です。

払い戻しの手数料もかかりますし日常的に行うテクニックではありませんが、どうしても確保したい路線があり、日程が合致するという場合に、検討してみてはいかがでしょうか。