その他雑記

A321neo新規就航と聞いてワクワクした話

2017年9月10日

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最終更新日:2017年9月19日
2017年9月7日、ANAがエアバスA321neoの初号機(登録番号JA131A)を受領したというニュースがありました。
以前、この機種の現行バージョンであるA321ceoについての記事を書いたのですが、それと同じく新機種の記事を見てテンションが上がってしまったので、今回も取り上げてみることにします。

A321neoはA321ceoの改良版

A321ceoは「current engine option」の略で、カレント、つまり現行バージョンという意味です。
A321neoは「new engine option」つまり改良版ということになります。

エンジンの改良と、両翼端のシャークレットの装備によって燃費が15%ほど改善するとされています。

ANAは既にA321ceoを4機導入していて、国内線向けに投入されています。
ANAでは(現在受領済の機体を除いて)今後エアバス機材として、2023年度末までに8機のA320neo、21機のA321neo、および3機のA380を受領予定となっていて、A320neoは主に近距離の国際線、A321neoは国内線、A380はハワイ路線に運用されていくということのようです。

A321ceoとA321neoの違い

さらに気になるのは、従来型であるA321ceoと改良型であるA321neoの装備の違いです。
燃費の向上などももちろんですが、今回発表があったA321neoの装備は、利用者がより実感する部分での改良が多くあるように思います。

A321は、A321ceoもA321neoも、プレミアムクラス8席と普通席186席という国内線仕様になります。
以前の記事でA321ceoを取り上げた際に、A321ceoの装備として、以下の点を挙げました。

・プレミアムクラスに初めて電動リクライニングシートを採用。
・プレミアムクラスにはPC電源とUSB端子を装備
・普通席に充電用のUSB端子を装備

今回のA321neoは、これらの装備に加えて、以下の変更点があります。
・普通席にも全席PC電源を装備
全席にパーソナルモニターを装備(プレミアムクラスは12インチ、普通席は10インチ)

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(ANAプレスリリースより引用)

国内線仕様で全席にタッチパネル式パーソナルモニターを装備!という点が最も大きな変更点となるかと思います。
国内線でパーソナルモニターが装備されている機体と言えば今のところスターフライヤーだけだったかと思いますが、同じANAグループとして追随していくということなのでしょうね。
「約60タイトルのビデオコンテンツなど充実の機内エンターテインメントを提供」ということなのですが、実際に配信されるビデオコンテンツはどういうものになるでしょうかね?

国内線に投入されるということなので、ほとんどの場合は2時間前後のフライト時間になりモニターを操作できる時間はそれほど長くはないかなと思うのですが、映画だと1本見終わることができない時間なのでどうなのかな・・・と。
30分程度のバラエティ番組とか、そういうものが主になるのでしょうか。

その他、普通席でもPCの電源を取ることができるというのは、使うかどうかは別として装備としては間違いなく充実していますので、ワクワクしますね。
これに加えて、ANAは機内Wi-FiサービスにおいてJALに一歩遅れを取っているという感が否めませんので、足りない部分の追随と、サービスの差別化をどうしていくのか、期待したいところです。

気になる就航は9月12日のANA641便(羽田8:20発熊本10:05着)が初になる予定とのことです。
その後はおそらくA321ceoと同様、時期とその他の導入機種の状況によっても就航路線は大きく変わって来るかと思いますが、A321neoは194席ということでこれまで中距離路線の主役となっている機種より若干多めの座席数になっています。

B767-300:270席(プレミアムクラス10席)
B737-800:167席または168席(プレミアムクラス8席)
B737-500:126席(プレミアムクラスなし)
B737-700:120席(プレミアムクラス8席)
A320:166席(プレミアムクラスなし)

どのあたりの路線に使われることになるのか、気になるところですね。
これまでA320が採用されていてプレミアムクラスがない路線に導入される、といったようなことが起こると「プレミアム旅割28のプレスリリースで、記載があるのに実際の運航では利用できない」という路線が変わったりする可能性もあるのでSFC修行の観点からも運用が注目されるところかと思います。

A321neoの就航路線はどこか?

※2017年9月20日追記
予定通り、A321neoは国内線に投入され始めましたが、現在のところ「羽田〜岡山」「羽田〜中標津」「羽田〜小松」「新千歳〜小松」「羽田〜宮崎」「羽田〜秋田」「羽田〜高知」「羽田〜大分」「羽田〜庄内」などで使用されています。

今のところはA321ceoが就航していた路線に投入されているという印象ですが、残念ながらANAの予約画面などからは「A321ceo」と「A321neo」はどちらも「A321」という表記になっていて区別が付きません。
シートマップを見ても、座席数も同じで「※一部の機材では、シートモニターとパソコン電源が装備されています。」という表記にとどまっています。
導入直後だとなんとなくA321ceoだと損した気分になってしまうような気もしますが、今後の導入はA321neoの方が大幅に多くなるはずなので今後に期待でしょうか。

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